我慢せずに節電!賢く電気代を節約するテクニック集
電気代の高騰で圧迫される家計にお悩みのご家庭も多いのではないでしょうか。
なかには電気代を節約したくても、「節電」=「我慢する」というイメージが強く、節電をためらう方もいるかもしれません。
しかし、電気代は、ちょっとした工夫で節約できることも。
今回は我慢しなくてもいい、暮らしに取り入れやすい節電方法を紹介します。
おうちで節電に取り組むメリット
自宅で節電するメリットは、以下の2つです。
- 家計にやさしい
- 環境にやさしい
それぞれ具体的に見ていきましょう。
家計にやさしい
2023年6月現在、多くの電力会社 が電気料金を値上げしています。理由の1つが、原油や天然ガスなどの燃料価格の高騰。
日本は発電方法の7割 以上を火力発電が占めているため、燃料価格の高騰により電気料金も影響を受けてしまいます。
電気料金の高騰が家計へ与えるダメージを抑えるために、節電は有効です。
環境にやさしい
火力発電は、地球温暖化につながるCO₂を多く排出しています。
CO₂の排出を減らすには、各家庭での節電が欠かせません。
節電を日常的に続けることで、無駄なエネルギー消費を軽減し、地球温暖化の防止につながります。
エアコンの電気代を節約する方法
エアコンは、家庭で1日に消費する電力の30%以上 を占めています。
使い方を見直せば、それだけ節約効果も大きくなります。
今すぐにできる、おすすめの節電方法を見ていきましょう。
冷暖房の設定温度を見直す
冷房は外気温度が31℃の場合、設定温度を27℃から1℃上げると、年間約940円の節約。
暖房は外気温度が1℃の場合、設定温度を21℃から1℃下げると、年間約1,650円節約できます。
夏はサーキュレーターを併用したり、冬は厚着したりすると、控えめの温度設定でも快適に過ごせますよ。
定期的にフィルターを掃除する
エアコンのフィルターが目詰まりすると、冷暖房の効きが悪くなります。
2週間に1回程度フィルター掃除をするだけで、年間約990円 の節約に。
フィルターの汚れを掃除機で吸い取るか水洗いするほか、業者によるエアコン内部のクリーニングもおすすめです。
キッチンの電気代を節約する方法
キッチンは家の中でも特に家電が多い場所。簡単な節電方法を紹介します。
冷蔵庫に食材を詰め込みすぎない
冷蔵庫に入れる量を半分に抑えると、年間で約1,360円 の節約に。
食材を詰め込みすぎると、冷気がうまく循環できないためです。
食材のストック量の見直しや、旬の食材をこまめに買って新鮮なうちに食べるなど、食材の買い方も考えてみましょう。
冷蔵庫を壁から離して設置する
冷蔵庫は壁に寄せると熱がこもり、冷却効率が悪くなります。
冷蔵庫の上や両サイドの放熱スペースを適切にとると、年間約1,400円 節約できます。
購入時は、放熱スペースを考えてサイズを選ぶとよいでしょう。
野菜を電子レンジで下茹でする
電子レンジで野菜を下茹ですると、年間約940円 ガス代を節約できます。
ビタミンCなど水溶性の栄養素もそのまま摂取できますし、時短できるのもうれしいポイントです。
炊飯器の保温スイッチを切る
炊飯器の保温は、4時間を目安にオフするのがおすすめです。
・4時間保温:電気代約6.05円
・保温を切って電子レンジで温めなおす:電気代約5.21円
※ごはんを3合炊き、1.5合を2回に分けて食べる場合
長すぎる保温はご飯の風味を落とす原因にもなるので気をつけましょう。
食洗機の使い方を工夫する
食洗機は手洗いよりも高い水温で洗います。
そのため、乾燥機能を使わなくても、扉をあければ余熱で十分乾くことも。
また、食洗機の使用回数を1日2回に抑えると、手洗いと比べてガス代、電気代を含めた光熱費と水道代が年間約6,470円 節約できます。
朝と昼の食器は、まとめて洗うなどの工夫がおすすめです。
トイレの電気代を節約する方法(貯湯式温水洗浄便座)
トイレを使っていないときも、暖房便座や温水洗浄水は常に待機状態。
節電におすすめの3つの方法を紹介します。
トイレのふたを閉める
暖房便座のふたを閉めるだけで、年間約1,080円節約できます。
さらに、トイレのふたには、使用後に流す水の飛散を軽減する効果も。ふたを閉める習慣は、衛生面からもおすすめです。
暖房便座の設定温度を下げる
暖房便座の設定温度を中から弱へ下げることで、年間(冷房期間はオフ)約820円削減できます。
特に高齢の方が使うときは、低温やけどを防ぐ ためにも、低めの温度設定がおすすめです。
夏の暑い時期は、暖房便座の電源をオフにするとよいでしょう。
温水洗浄水の設定温度を下げる
洗浄水の温度も中から弱へ一段階下げると、年間約430円節約できます。
夏は電源をオフにし、寒い時期だけ使うのも効果的です。
その他の電気代を節約する方法
エアコンやキッチン、そしてトイレ以外の家電の場合はどうでしょうか。
それぞれおすすめの節電方法を紹介します。
ドライヤーを短時間ですませる
ドライヤーを家族4人で1日1回10分間ずつ使うと、電気代は1カ月で約634円です。
タオルドライをしっかりする、洗面所ではなく乾燥したリビングで行うなどの工夫をすれば、ドライヤーは短時間ですみ、節約につながります。
テレビを見ていないときは消す
1日1時間、テレビをつける時間を減らすだけで、年間約520円 節約できます。
つけっ放しのテレビの代わりに音楽を聴けば、いい気分転換にもなりますよ。
家ではとりあえずテレビをつけるのが習慣になっている人は、この機会に改めてみてはいかがでしょうか。
白熱電球をLEDに交換する
白熱電球と比べ、LEDの消費電力は約85%抑えられており、ランプを1つ交換すれば電気代は年間約2,400円 節約できます。
さらに、LEDの使用可能時間は約40,000時間と長寿命。面倒な電球交換が減るのもうれしいですね。
掃除機の使用時間を減らす
部屋を片づけてから掃除機をかけるなど、使用時間を1日1分短縮するだけで、年間で約170円節約できます。
ほうきやはたき、クイックルワイパーなど、電気を使わない掃除グッズに切り替えるのもよいでしょう。
節電につながる省エネリフォーム
さらに節電効果を高めるなら、省エネリフォームがおすすめです。
環境にもやさしい、おすすめのリフォームを紹介します。
太陽光発電を設置する
太陽光発電とは 、屋根などに太陽光パネルを設置して電気をつくりだす設備。
発電した電気は自宅で使用することができます。
太陽光発電は、電気代高騰や災害時の停電の影響を受けにくく、節電効果も高いおすすめの省エネリフォームです。
蓄電池を設置する
蓄電池とは、繰り返し充電し使用できる二次電池のこと。
太陽光発電とあわせて蓄電池を設置すれば、昼間の発電で余った電気を貯められます。
夜間の消費電力を、昼間に貯めた電気で補えるので、自家発電の効果を最大限活用できます。
節電テクニックで省エネとエコな生活を
各家庭での節電は電気代を抑えるだけでなく、地球温暖化を抑止し、環境を守るためにも必要です。
環境に負荷をかけない太陽光発電や、自家発電を効果的に使える蓄電池を活用し、省エネとエコを意識した生活を送ってみてはいかがでしょうか。
節約効果の高い太陽光パネルや蓄電池に興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問合せください。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁「電気料金の改定について(2023年6月実施)」
経済産業省 資源エネルギー庁「火力発電を“ゼロ・エミッション”に!日本が開発・実施事業に取り組む最新技術を世界へ発信」
一般財団法人 家電製品協会 省エネ家電deスマートライフ「地球温暖と対策 エネルギー諸費の現状と節電」
一般社団法人日本照明工業会「えっ!知らなかったLEDのこと」
株式会社LIXIL 「暖房便座委に長時間座って低温やけどを起こした。」